農業をやりたい!!脱サラして19年。EM菌農法で「完熟いちご」を販売する唐沢いちご農園

千厩の「カフェ キャトル」で美味しい「いちごフェア」の取材をした際に、“唐沢いちご農園” の “いちご” が使用されていました。こだわりある “いちご” との事でしたし、なにより甘くて美味しい “いちご” を作っている農家さんの話を聞いてみたかったので、今回取材させていただきました。

宝石のようないちご達の出身は、藤沢町の唐沢いちご農園

「農業」がやりたい!東京から岩手へ家族で移住した唐沢さんご一家

35歳までサラリーマンをされていた唐沢さん。「農業」をやりたくて東京都内で開催された『新・農業人フェア』へ参加されたのが農業への道のきっかけになったそうです。

脱サラして19年。『美味しい“いちご”』と評判になるまでと、なぜ、「一関市の藤沢町」を選択されたのか?そんな疑問を探るべく、唐沢いちご農園の経営者、唐沢宏之(からさわひろゆき)さんにお話を伺ってきました。

全国の中から藤沢町を選んだのはどんな理由から?

新・農業人フェアは、農林水産省の補助事業として、リクルートジョブズが主催、運営しているようです。全国農業会議所や全国新規就農相談センター、日本農業法人協会、日本政策金融公庫などの団体が協賛となり就農場所を全国から選択できるようですね。この、フェアに唐沢さんご夫婦が参加し農業を始めることになったそうですが、全国の中でも藤沢町を選び移住を決めた理由は、“支援内容の大きさ” に魅力を感じたからだったようです。このフェアを通して藤沢町に移住し、就農を始めた方は他にも多くいたとの事。

なぜ、“いちご”農家だったのか?

生産する作物を “いちご” と決めたのは藤沢へ移住してから。一関で栽培が盛んな “ピーマン” や “リンゴ” では、なかなか収入につながるまでの道のりも長いのでは?と考えた唐沢さんは、とにかく苗を植えてから年数を待たずに収穫でき、少しでも多くの収入を得られるものは?その条件にあてはまるものが “いちご” だったそうです。

町役場の支援とは?

作物を決めてからは、町役場よりすぐに空いているハウスを紹介され、ビニールも張替えをしてもらい現在は10棟の生産ハウスと3棟の育苗ハウスを所有していますが、最初の数年間は藤沢町からレンタル料を支払うシステム。新規就農者からすると、ハウスの準備支援をしていただけることは大きな魅力。普通は、その段階から金額の負担が始まるので、こういった支援の大きさは藤沢町がダントツだったようです。

新・農業人フェアって?

新・農業人 公式サイト

いちご栽培の指導支援は?

藤沢町で1~2年先に “いちご農家” を始めた先輩がいたので、その方に基礎を教わり、あとは独自で勉強したとの事。先輩とはいえ最終的には同業者なので成功方法までは聞けない為、積極的に県外の産地へ行って栽培について学んだそうです。

自分の理想のいちごを収穫するまで

「EM菌栽培」については、農業を始める前から興味があった唐沢さん。EM菌を使って土壌改良を地道に続けてきたようです。

まずは、市場出荷からスタート

市場出荷は基本「味」の評価ではなく、「見た目が美しい」という評価だった為、「きれいなカタチ」のいちごを出荷すれば売値も高かったそうです。ですがそのうち、売値は下がりハウスにかかる燃料費は上がり「もうダメかな」と感じていた頃、「スーパーの産直コーナー」や「道の駅」での販売を開始。売値も自分で決定することができるため、売り上げが伸び出したそうです。

直売所と産直で売ることに

その後市場への出荷を止め、自宅に直売所を設置。それと同時に半熟収穫から、完熟収穫へ切り替え「一番おいしい時期のいちご」を販売するようになった唐沢さん。
基本は、個人で商品管理(納品・陳列・値下げ・売れ残りの引取りなど)をするため、納品先は地元の店舗のみに限定しているそうです。
しかし産直販売に関しては、地域に「産直組合」があり、30名ほどいる会員が当番制で、毎朝商品をまとめて店舗に行き、商品を陳列。時には当番の判断で値下げをしたり、商品を廃棄するなど。当番制なので月に一度対応するため、個人が都度行く手間が省けとても効率が良いとの事。

全ての“いちご”に愛情をそそいでいますが、果実の個性もそれぞれ違います

最近は、多くの方に「甘くておいしい」という評判が立っていますが、時にはそうでもない反応があるようです。それは、気候だったり栄養の吸い上げだったり、産直コーナーでは違う商品と間違えて購入されたりと色々。

気候の場合は、半年も前の気候状況が収穫期に影響を及ぼすことも。実は、去年の長雨で ※太陽光消毒期 に日照不足があり、そのためか今年は大凶作となってしまったそうです。

唐沢さん「いちごも生き物です。それぞれに愛情をそそいで育てていますが、味が違うのは “個性” と感じていただきたいです。」
と仰っていました。

私たち編集部も購入し、食べてみました。素直な感想として、小粒のいちごを食べてから大粒のいちごを食べてみると甘みの感じ方に違いがありました。小粒いちごは、甘みが隙間なく “ぎゅっと” 閉じ込めてありますが、大粒いちごは体積が大きい分甘みと甘みの間に隙間があり、甘さが広がってしまうように感じました。 もしかしたら、両方同じ量の甘さでも大粒いちごは甘くないと感じてしまうのかもしれません。

他には、1月~4月までの収穫時期によっても味に変化はあるのだそうです。

★購入する際のお願い★ 産直コーナーで購入される際は、生産者の欄を確認の上ご購入をお願いいたします。直売所は間違いないので、ぜひ直売所へお越しください。

※太陽光消毒とは(資料参照)
来シーズンに向けてハウス内の畝(うね)を崩し、整地、土壌消毒として太陽熱消毒を行います。太陽熱消毒はハウスを閉めきり、土壌もビニールで密閉して土壌の温度を上げ、殺菌処理を行う作業です。

いちご農家は一年中大忙し

いちご農家の唐沢さん。一年中、休みなく “いちご” と関わっていらっしゃるそうです。1月~5月の収穫期を終えると来シーズンに向けての土壌づくりや、 “いちご” はもちろん一関産の果実で加工品を作り販売をされています。収穫期を終えたから休み期間とか別の仕事というわけにいかない、いちご農家。そういった理由で辞めてしまう方が多いのではと宏之さんご夫婦は語っていました。

多い時期の収穫量は、いちごの化粧箱に1日50~60箱になるようです。その収穫作業はパートさんが担当し、選別作業は奥さまが担当しているそうです。自宅兼店舗ということもあり、一日中いちごに関わる仕事で大忙し。

ご主人の脱サラからこれまで一緒にいちご農家を支えられてきた奥様の仁美(ひとみ)さん。子育てと年中無休農家の両立を歩んでこられました。子ども達が小さい頃は無理矢理でも保育園にお願いしました。と、両立の大変さがうかがえます。やはり、地域のサポートは必要不可欠だと感じました。

「子」育てと「いちご」育ては、ほぼ同時進行だった唐沢さんご夫婦。大切に育ててきた分、愛情を受けた “お子さん” も “いちご” も立派に成長してきたんでしょうね。

“いちご”農家を悩ませる敵

野鳥や動物から “いちご” を守る

完熟するまで生育させていると甘くて美味しい香りがいろいろな動物を寄せ付けたり、被害に遭うことも。
空から狙ってくるのは、特にヒヨドリ。アミを掛けて守っているようですが、頭の良いヒヨドリは関係なく“いちご”を食べに来ているようです。
地上からは、ハクビシンが来ているようです。そのために、夜はハウスの周りの電牧線に電気を流して獣が近づけないように工夫されたそうです。

受粉作業に大切な “ミツバチ” を守る

10棟の生産ハウスの間にはミツバチの巣箱が置いてあります。受粉作業を頑張ってもらうため “ミツバチ” は、ハウス2棟に一箱ずつ置いているそうです。ですが、スズメバチがミツバチを襲いに来るのを発見し、唐沢さんがはえ叩きで退治していたことも。さすがに、防護服ナシでは危険だという事もあり、今では特に退治はしていないそうです。

ちょっと調べてみたのですが、オオスズメバチがミツバチを食べてしまったり、黒スズメバチが巣箱に入り幼虫を食べてしまうことがあるようです。“ミツバチ” が季節を超えて残ることは稀なんだとか。そのため、毎年新しいミツバチを購入せざるを得ないようです。

1月~4月中旬まで地方発送を行っています(果実の成育状況により変更があります)

収穫期の1月~4月の上旬または、中旬頃まで地方発送も行っているそうです。受付方法は、メールまたはFAXでの注文のみとなります。指定の口座へのお振込みが確認出来次第の発送となるそうです。取材にお伺いした4月26日現在では地方発送の受付は終了しております。品種は『さちのか』サイズは『大粒』一箱『2パック×1段詰め』価格『2,160円+『送料』』振込手数料『お客様負担』

“いちご狩り”をしたいと言われますが、、

「いちご狩りをしたい!」という声が上がっているようですが、唐沢いちご農園さんは生産農家さんですので、いちご狩りはやっていないそうです。

★猫の里親募集中★

唐沢いちご農園さんで、2匹のママ猫さんが出産しまして9匹の子猫が里親さんを待っています。お誕生日は、4月1日と4月18日です。最後まで大切に育ててくださる方、唐沢いちご農園までご連絡をお願いします。

唐沢いちご農園のSNS情報はこちらから

フェイスブック

唐沢いちご農園について

住所 岩手県一関市藤沢町藤沢字榴114-96
電話番号/FAX 0191-63-3542
Eメールアドレス h-kara@h7.dion.ne.jp
直売所:営業時間/営業期間/定休日 10:00~17:00/1月~5月/不定休

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